皆さん、こんにちは。鎌倉市の鶴岡歯科医院です。今日は、多くの患者さんが関心を持っている矯正治療の一つ、マウスピース矯正についてお話ししたいと思います。マウスピース矯正は見た目の目立たないことや、取り外しが可能であることから、多くの方に選ばれています。
しかし、この治療法にもいくつかのデメリットが存在します。今回は、マウスピース矯正の落とし穴として注意すべきデメリット3選をご紹介します。患者さんがより良い治療選択をするために、知っておいていただきたいポイントです。
マウスピース矯正の最大の特徴の一つは、取り外し可能な点です。これは、食事や歯磨きの際には非常に便利ですが、反面、矯正の成功は患者さんの自己管理に大きく依存します。マウスピースは1日に20時間以上は装着している必要があり、これを守らないと治療期間が延びたり、期待した効果が得られなかったりする可能性があります。自己管理が苦手な方や、日常生活の中で装着時間を確保できない方には、デメリットとなり得ます。
マウスピース矯正は、患者さんの歯の動きに合わせて複数のマウスピースを段階的に使用していきます。しかし、予測した通りに歯が動かない場合があります。このような状況では、新たなマウスピースを製作する必要があり、結果として治療期間が延びることがあります。また、患者さんの口腔内の状態によっては、マウスピース矯正だけでは解決できない問題が発生することもあります。したがって、他の矯正方法に比べて治療期間の予測が難しいというデメリットがあります
マウスピース矯正は非常に進歩した治療法ですが、重度の咬み合わせの問題や、複雑な歯の移動が必要な場合には適していないことがあります。例えば、大きく歯列を変更する必要がある症例や、歯を回転させる必要がある症例では、限界があることが知られています。そのため、治療を始める前に、歯科医師による詳細な診断が非常に重要です。マウスピース矯正が自分の症例に合っているかどうか、専門の医師と相談することをお勧めします。
飲食に関するデメリットについて
マウスピース矯正の食事時の取り扱い
マウスピース矯正の最も注目されるメリットの一つは、装置を取り外すことができる点です。この機能は食事の際に非常に便利であり、患者さんは何を食べるにも制限が少ないという大きな利点があります。しかし、装置を外している時間が長くなりすぎると、矯正効果に影響が出るため、食事の時間以外は基本的に装置をつけ続ける必要があります。装置をつけている間は水以外の飲食物を摂取することが推奨されていません。これは、飲食物に含まれる色素がマウスピースを変色させたり、食べかすが装置に挟まることで虫歯の原因となったりするからです。
ワイヤー矯正との比較
一方、ワイヤー矯正は装置を固定式で装着するため、患者さんが自由に取り外すことはできません。これにより、食事の際に特定の食品(特に硬いものや粘着性のあるもの)を避ける必要があります。しかし、飲食時に装置を外す必要がないため、マウスピース矯正のように装置をつけた状態で水以外のものを飲食してはいけないという制限はありません。ただし、食後の清掃がより困難であり、不十分なブラッシングは虫歯や歯肉炎のリスクを高めることになります。
水しか飲めないことはそれほど不便ではない?
マウスピース矯正における「装置をつけている時は水しか口にできない」というデメリットは、食事の自由度という観点ではワイヤー矯正よりも制約が少ないように見えますが、日中の水分補給やちょっとした間食に制限が出るという点で、日常生活における小さな不便さを感じることがあります。これに対し、ワイヤー矯正は食事制限がありながらも、日中の飲食に関しては比較的自由ですが、食後のお手入れが重要となります。
ライフスタイルに合った矯正法を選ぶ
マウスピース矯正とワイヤー矯正、どちらも食事という日常生活の一部において考慮すべきデメリットが存在します。マウスピース矯正は食事の自由度が高い一方で、装置をつけている時の飲食制限があります。ワイヤー矯正は食事の際に一部の食品を避ける必要があるものの、日常的な飲食にはそれほど大きな影響はありません。どちらの矯正方法を選択するにせよ、治療中は患者さんのライフスタイルや食習慣に一定の変更が求められることを理解し、歯科医師との相談を通じて最適な選択をすることが重要です。
まとめ
マウスピース矯正は、その便利さから多くの患者さんに選ばれている矯正治療法です。しかし、自己管理の徹底、治療期間の予測の難しさ、そして全ての症例に適応できないというデメリットがあります。これらの点を理解し、自分のライフスタイルや症例に合った治療法を選ぶことが大切です。鶴岡歯科医院では、患者さん一人ひとりに合った治療計画を提案しています。矯正治療に関するご相談がありましたら、お気軽にご連絡ください。あなたの笑顔のために、私たちはここにいます。
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※矯正治療日は第1土曜日、第2金曜日、第2土曜日、
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